新年からやる気を出そう!『はじめの一歩の重要性』!!
この記事を書いた人:松本
こんにちは。ジーニアスの松本です。
2023年が始まって、早いものでもう半月が経ちましたね🎍
お年玉を貰ったことを大喜びで教えてくれる生徒、学校の宿題を焦って終わらせようとしている生徒。
いろんな生徒がいましたが、
「お正月気分全開で、勉強に身が入らない!!😭」という方に向けて、ためになる古文を一節、ご紹介いたします。
初学の人歌を詠まむとて、まづ最初詠まぬさきから、
(初心者が和歌を詠もうとして、まず最初に詠まないうちから、)
去り嫌ひを吟味し詞使ひを心得て詠まむとするほどに、
(和歌に詠みこむべきでないとされる言葉を調べて、言葉の使い方を覚えて詠もうとするときに、)
覚束なく恐れてのみゐて、歌を詠むこと大抵にてはならず。
(不安で恐れているだけで、歌を詠むことがひととおりのことではない。)
まづいかやうにも構はず、我知らぬことはその分に打ち捨てて、
(まずどんなふうでも構わず、自分が知らないことは自分の力量に応じて放っておいて、)
覚えてゐるほどの才覚にて、思ふ通りを何事も構わず詠み出だし、~中略
(覚えているだけの才覚で、思うとおりに何事も構わずに詠み出して、~中略)
かくのごとくにして詠み習へば、自然と詠み方は覚えて、
(このようにして詠むことを習えば、自然と詠み方は覚えて)
後はいかやうとも心々の案じやうあり。
(あとにはどのようにでも思い思いの工夫の仕方がある。)
本居宣長「排蘆小舟(あしわけおぶね)」より
和歌の読み方についてのお話でしたが、さまざまな物事を始めるときに通ずる考え方ですね。
初めからあれこれと準備しすぎて不安になるより、まずはやってみることの重要性を説いています。
4月に新しいスタートを迎えられるよう、今できる『一歩』から、始めていきましょう!!