新教研もぎテスト 英語 関係代名詞”what”の難問を解説
この記事を書いた人:添田
こんにちは。添田です。
12月の新教研も終わり,気づけば中3生の新教研も残すところあと2回となりました。
みなさん新教研の復習はしているでしょうか?分からない問題がなくなるまで何度も繰り返し解くことが大切です。
今回は新教研11月号英語で出題された,関係代名詞whatに関する問題を解説するので参考にしてください。
問題
大問4(5)
本文の内容に合うように ( B )に適当な英語1語を入れて文を完成させなさい。
I want to understand what Spanish soccer players are ( B ) in their interviews.
はじめに,問題文に含まれるwhatに注目します。これは関係代名詞のwhatです。
関係代名詞what
what + S(主語) + V(動詞) : SがVすること(もの)
what ≒ the thing(s) which
関係代名詞のwhatは上のような形をとり「〜もの・〜こと」と訳します。また,whatは the thing(s) whichに置き換えられるということも覚えておいてください。
なので空欄部分以外を訳すと
I want to understand what Spanish soccer players are ( B ) in their interviews.
私はスペインのサッカー選手がインタビューで( )ことを理解したい。
となります。ここまで訳すことができれば,日本語で「言っている」というような意味の単語を入れればいいことがわかりますね。
sayやtellを使うのが適切です。しかし,空欄の直前にbe動詞のareがあるためそのままの形で入れることはできません。ing形にして現在進行形の形を作ります。
よって正解は
saying / telling
となります。
talkingやspeakingがなぜダメなのか?
空欄には日本語で「言っている」というような意味の単語を入れるのが自然です。なのでtalking やspeaking を思いついた人も多いと思いますが,今回はこれらの単語は不正解となります。
ではなぜ不正解なのかtalkを例に解説します。少し難しい話になりますが,talkは第1文型のS + V型をとる動詞です。主語と動詞のみ,つまり
I talk : 私は話す
だけで完結する文であると考えます。ですからこの文に意味を付け加えたい場合にはI talk youというようにそのまま付け加えることができず,前置詞が必要になります。たとえば
I talk to you : 私はあなたに話す
I talk with you : 私はあなたと話す
I talk about you : 私はあなたについて話す
のようになります。
これを踏まえて,問題文のwhatをthe things whichに置き換えた文を考えます。
I want to understand the things which Spanish soccer players are ( B ) in their interviews.
この文においては,私が理解したいことがthe things であるだけではなく,スペインのサッカー選手が話していることもthe thingsでなければなりません。ですがtalkingの場合,後ろに直接the thingsを付けることができないため,talkng aboutにする必要があります。
今回の問題では1語を入れるという制限があるため,talkingが誤りということになります。
文法的には誤りで不正解。だけど…
同様の理由で今回の問題ではspeakingも誤りですが,カルチャー的にはこのような厳密な区別をしない場合も多いようです。
what he speaksと言ってしまっても意味は伝わりますし,おそらく指摘されることもないでしょう。
日本語の「ら」抜き言葉を是とするかという問題に近い感覚を覚えます。