中学受験に向けた授業ってどんな感じ?【安積中学校受験】
この記事を書いた人:宗形
こんにちは(^^)/宗形です。
【中学受験に向けた学習】
CONTENTS
〇はじめに
本日は安積中学校受験に向けた授業、「安積中受験コース」についてのお話です。
基本は集団授業で、約10人を定員としています。
学校の授業とは何が違うのか、どんな内容を学習しているのか、気になる点をまとめてみました。
〇安積中受験コースとは
教材は、主にウィンパスを使用しています。
内容は基本的なものが多く、「知識を増やすこと」を第一目的としています。
月に一回、エフォートという教材を使用し、こちらは「文章問題を解く力・応用力」を身に付けるために少し難しい内容となっております。
〇授業風景
こちらは、小学5年生の理科の授業風景です。
現在は6名在籍しており、切磋琢磨しながら頑張っています。
時には休み時間にお友達同士教えあうこともあり、いい雰囲気で授業をしています。
〇授業内容
安積中受験コースのみなさんには、公中検模試(小4以下は四谷月例テスト)を受けていただきます。
テストに出題される内容を中心に、基本から教えています。
小5理科を例に挙げると、
6月の公中検模試は小4の内容が出題されます。
そのため、現在は5年生の内容である
「メダカのたんじょう」「ヒトのたんじょう」を学習し6月以降の模試に備えています。
授業では、「なぜこうなるか。」を必ず生徒に投げかけ、
「考える」「自分の考えを発表する」
練習をしています。
間違いを恐れず元気よく発言できるようになると、自然と自信がついていきます。
小5クラスは特に顕著ですが、しっかりみなさんが自分の意見を発言することができています。
〇安積中受験コースにおいて大切なこと
こちらのコースを受けていただく際は、
「予習復習の徹底」をしてください。
中学受験において、小学生の学習内容を「知っている」だけではあまり力になりません。
難しい言い方になりますが、その知識をもとに
「表現できる」「応用できる」「説明できる」力を求められています。
そのため知識のインプットだけでは足りず、演習していくことが必要となります。
つまり、
予習→授業→復習→テストで「表現力・応用力・説明力」の確認→テストの復習
上記のようなサイクルで学習していってはじめて中学受験勉強と言えるのです。
安積中受験コースでは、毎月の予習内容と復習内容を記載したプリントを配布し
それにのっとって学習してもらいます。
うまくサイクル化できている生徒は、ぐんぐん力を伸ばしています。
予習には映像授業を活用することができるので、分かりやすく進めていくことができます。
〇おうちでできるカンタン学習術
「お子様の勉強に協力してあげたいけど、時間がないし何をしてあげたらいいか分からない」
という保護者様。
お子様と会話をするだけで、お子様の応用力を鍛える方法があります。
それは、「今日勉強した内容の感想を聞きだすこと」です。
勉強の感想というのは、基本「疲れた」「楽しかった」「分からなかった」
というような抽象的な感想をイメージすると思います。
そこから、少しずつ具体的に学習した内容を確認してみましょう。
会話例
保「今日の授業はどうだった?」
子「難しかった。」
保「どんな勉強をしたの?」
子「植物の話。」
保「植物の話か~。何かなるほど~って思ったことはあった?」
子「根っこは水だけじゃなくて養分も一緒に吸い取ってるんだって。」
保「そうなんだ!その養分は何を使って運ばれていくんだろう。」
子「管を使って運ぶんだよ。導管ってやつ。」
保「導管っていう管があるんだね。人間の血管みたいだね。」
子「・・・」
保「・・・」
最初は授業自体の感想を聞きだしますが、徐々に授業内容の深堀りをしていきます。
前もって学習しておく必要はなく、あくまで知っている範囲でお話をしていきましょう。
大切なのは、会話をしながら授業内容を反復させることです。
「書く」勉強に加えて「話す」ことでより知識の定着ができるのです。
〇記憶の種類~なぜ会話が勉強の役に立つのか~
私たち大人にとっては当たり前の話でも、お子様にとっては
「新たな発見」だったり「びっくりする内容」だったりします。
そのような、びっくり・感動した内容を覚える長期記憶には
「エピソード記憶」というものが関わっています。
お子様は、エピソード記憶をすることで長期記憶を獲得することが大人よりも多いです。
(エピソード記憶:「いつ」「どこで」「誰と」「どんな話・経験をしたか」明確に覚えること)
いわゆるトラウマというのも、このエピソード記憶によるものです。
その時の場面や状況が頭に残って離れないことを指します。
もう一つ長期記憶には「意味記憶」というものがあります。
これは、その言葉の意味や概念を単純に覚えることを指します。
意識して覚えようとしないと覚えられないことが特徴で、勉強はその面が強いため苦痛に感じる人が多いのです。
また意味記憶は、その人自身の語彙力や知識量によって左右されてしまいます。
そういった意味でも、お子様が勉強したくないというのは、「意味記憶」に慣れていないからという側面があると思います。
覚えようと意識しながら、文や問題を「見て」「書いて」「解いて」・・・
と言われるとなんだか大変そうですものね・・・。
だからこそ、エピソード記憶を活用するのです。
その日の学習や経験を、保護者が聞き手となって「話す」「自慢する」「共感してもらう」ことで
エピソード記憶として覚えさせたいのです。
時には、保護者様の知っている知識をお子様に話してあげたり、分からないことを一緒に調べてあげたりするのも有効です。
〇さいごに
我々も、日々「どうやって楽しく勉強に向き合ってもらおう」「勉強を苦痛に感じてほしくない」と考えております。
楽しく学習できることが一番ですが、私は、勉強には「過酷さ・つらさ」も必要だと考えております。
受験や試験というのは「真剣に、苦労して、汗水流して」やっと乗り越えるべきものだと思っているからです。
かかりつけのお医者さんが
「医師国家試験簡単すぎて余裕でした。あんま勉強してないけど受かっちゃった(笑)」
って言ってたらなんだか信用できないですよね。
それなら、
「一生懸命勉強して、やっとこさ受かることができました(笑)。」
と言われた方が安心できます。
いま中学受験を考えているお子様とその保護者様。今は「苦労する時・辛い時」なんです。
野球選手である「ダルビッシュ有」さんの言葉を皆さんに送ります。
土日の休みが消え、夏休みが消え、冬休みが消え、
友達が遊んでいる時に練習していた。だからこそ今がある。
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